僕の開業日記ですが、ここまで
について書きました。
今回は特に選定にこだわった検査会社について書きます。
検査会社とは?一般の方にわかりやすく説明すると、採血や採尿、細菌培養検査や内視鏡の組織検査、など、人体から採取した検体を検査する会社です。虎の門病院などの大病院は細菌培養や病理検査(内視鏡などの組織検査や手術検体等)、採血(一部外注)なども各検査部署が存在してその多くは、院内で自前で完結することができます。しかしながらほぼすべての無床診療所は、スペース、コスト、人員などから、すべて専門の外部の検査会社に委託することになります。
検査会社も数多くあります。正直、ため息の出るほど、数多くの会社が存在します。全国チェーンを展開する大手の検査会社、中小規模の地域密着型、電子カルテなどほかの医療機器と連携している検査会社。それぞれに特徴があり、一長一短があります。
検体を提出して解析し、結果をフィードバックしてもらう検査会社さんとは、毎日のお付き合いとなります。重要なチームの一員となってもらうので、十分に選定期間を設けてたくさんの会社の方と面談を行いました。
選考の際には、必ず各社に同じ質問を用意しました。
①一般的なコスト、検査発注や検体回収の方法、結果通知や休日対応等。さらに僕は大腸がんが専門ですので、クリニックのオーダーとしてはかなり専門的な遺伝子レベルでの解析項目である②UGT1A1やKRAS、BRAF、MSIの取り扱いについても。①に関してはどの会社も当たり障りなく、かつ遜色なく返答。
しかしながら、②の質問に対して流暢に返答できたのはたった1社だけでした。
この1社の営業の方の熱量がすごかった。
一番最後に面接した会社ですが、第一印象でこの営業の方と一緒に仕事をしたい、と思いました。かなりの専門知識をもつ勉強家。そして物腰も柔らかく臨機応変に、僕の無茶な要求も、嫌な顔一つせず、笑顔で対応。ポーカーフェイスなのか、偉大な人格者なのか。僕よりも年下なのですが、年上に感じてしまいました。
良い人財がいる会社は良い会社。その逆も然り。僕の持論です。会社の方針が良いからその人材が良くなり人財となる。そしてその人財がいる会社は必然的に成長します。
毎日提出する大事な検体検査は胸を張って自慢できるこの会社に決定したのです!
『せたがや内科・消化器クリニック』は検査会社にも徹底的にこだわりました。詳細知りたい方はぜひご来院ください!