大手町のど真ん中にある28階のオフィス。
この1年で、実に45回往復しました。
この景色はもしかすると今日が最終日になるかもしれない、そう思い撮影。
初めて来たのは昨年の11月3日。
ニューヨーク滞在の前後から感じ始めていた違和感。
自分の今までと、これからの人生に疑問を持ち始めた時期。
このままでは、たぶん僕はこのままだ。
1度しかない人生はこのまま満ち足りえるのか。
(詳細は『決意』のブログをぜひ参照してください)
大手町のオフィスで、とりとめのない話しをしてしまったことを、つい昨日のように思い出します。
何かをしたいのだが、それが何か見つからない。
現状には満足しているが、もっと違う景色を見てみたい。いや、満足していない。
創造したいのだけども、終わらせることができないし、終わらせたくない。
今までの実績は到底手放すことはできない。
堂々巡りの繰り返し。
当時は、まったく開業志向はありませんでした。まさか、そこから約1年で今の自分があるとは想像もできません。
悩みぬいた僕の最適解はゼロからの創業。
虎の門を辞する決意をしたあたりから、『考える前にまずは飛ぼう』というマインドセットに変化してきた自分がいます。大きな局面でも、小さな意思決定でもこの1年間、とにかく創業に向けて繰り返し何度も飛んきました。
苦悩、苦渋の決断もありましたが、ここまでの旅路のすべてに満足しています。
どんな道であったとしても、自分の力で選択した過程は全て正解とする。
コンセプトが固まり、ビジョンが明確になるにつれ、不安は払拭され、ワクワクする気持ちにどんどん変わっていきました。そんな時に上司に開業の意志を伝えました。しっかり伝えたのは今年の1月初旬です。
大手町では開業コンセプトの立案や開業地候補の選定、事業計画、内装、内視鏡やエコーなどの各種医療機器、士業の方との打ち合わせ、職員面接など多くのタスクを積んできました。と同時に様々な方と出会い、その価値観に触れ、そこから己を顧みてさらに飛翔する活力を得てきたと思います。
手帳を数えてみると実に45回。。。
大手町が少し遠くなる寂しいような刹那を感じましたが、これも、始動にむかって、ひとつの終わりです。
市原、市川、八王子、大手町そして虎ノ門からすべてのベクトルが桜新町に集中していくのを感じます。
『せたがや内科・消化器クリニック』は12月3日開院です。