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腹部エコー

消化器診療では腹部超音波検査(Abdominal ultrasonography:AUS)、を略して『腹部エコー』あるいは単純に『エコー』と呼んでいることが多いです。

腹部エコーをかたく説明すると、体表から超音波を発信する装置を当て、主に内臓からの反射波をその装置が受け取り電気信号に変換しモニターに映し出す検査です。Echoという単語は『こだま、反響』という意味です。

人体用エコーの歴史は諸説ありますが、調べてみると内視鏡よりも古いようです。1950年に魚群探知機の原理を人体組織に応用し、その後、1952年に日本で初となる治療効果の論文が発表されていました。そして時代の発展とともに1966年には心エコーが実用化され、多くの企業が工夫を重ねてより精度の高い機器を開発し、常にアップデートしながら現在に至っています。

腹部エコーの守備範囲は主に肝臓、胆嚢、膵臓、腎臓、脾臓の5つの臓器。他にも腹部エコーで膀胱や前立腺、子宮、大動脈、リンパ節等も検査可能です。

(ちなみに五臓六腑とは五臓が肝臓、心臓、脾臓、肺臓、腎臓で、六腑とは胆嚢、小腸、胃、大腸、膀胱、三焦。中国医学で古くから提唱されている言葉だそうです。)

 

すこし話がそれましたが、つまり腹部エコーの守備範囲は胃カメラ、大腸カメラで検索することのできない、消化管(食道、胃、大腸などの『くだ』状の臓器)以外の実質臓器ということになります。

 

肝臓疾患であれば肝硬変、ウイルス性肝炎、自己免疫性肝炎、脂肪肝、NASH、肝臓がん、良性腫瘍、血管腫、肝嚢胞、転移性肝腫瘍等を診断します。

胆嚢は胆石、胆嚢炎、胆嚢ポリープ、胆嚢がん等。

膵臓であれば膵臓がん、膵嚢胞、膵炎、自己免疫性膵疾患等を検索します。

腎臓は泌尿器系ですが、腹部エコーでも得意とする分野で、腎がんや腎嚢胞、水腎症、腎結石等を診断に有用です。

脾臓は比較的疾患頻度の低い臓器ですが、脾腫や嚢胞、転移性腫瘍の検索を行います。

 

腹部エコーは食事を抜いて施行する検査ですが、これは摂食により胆嚢から胆汁が排泄され胆嚢が縮小して病気の発見が非常に困難となる、ことが一番の理由です。検査自体は大きな異常がなければ、通常15分前後で終了する検査で、カメラのように侵襲的なつらい検査ではありません。

 

おなかの調子が悪い方はカメラで異常がなかったとしても上記の実質臓器に病変があるかもしれませんので、腹部エコーをおすすめしています。急性腹症(虫垂炎、憩室炎、消化管穿孔)の診断にもCTよりも簡便で、ベッドサイドですぐに施行でき、早期の治療方針の決定に役立ちます。

 

さらに、当院では動脈硬化を診断する頸動脈エコーやそのほかのエコーも実施しています。

 

東急田園都市線用賀、桜新町の『せたがや内科・消化器クリニック』では質の高い腹部エコーを施行しております。

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