虎の門病院同期Drへ
僕のことを知ってとてもびっくりしたことでしょう!!
第一声に、まさかぁ!と驚いている全員の顔が目に浮かびます。そのまさかです。自分でも驚きの決断、と思っています。信じられないよね。しかし、僕は決心しました。そしてこの決心は当然かつ必然なのです。
みんななら、僕の報告を聞いて(読んで)、一呼吸置いた後、きっとわかってくれるよね。
15年前の3月下旬に皆に初めて会った日が、つい昨日のように目に浮かびます。2005年の雪どけの季節に僕は上京しました。実家から新千歳空港に向かう電車の車窓からの景色は、白銀の世界だったのに、羽田空港に着陸する機内から見おろした東京には、雪がないのが不思議でした。まるで、ここは他の国じゃないかと思うような不安な気持ちもありました。
初顔合わせは、虎の門病院守衛室前に停車したバスの中でした。そう、河口湖での新人研修のバス車内でした。澄み切った空気の富士山麓のオリエンっテーションで同期たちと、すぐに意気投合し、昼夜を共にして結束したのが懐かしい。昔からの旧知の友人たちにやっと出会あった、という不思議な気持ちだったのを覚えています。それは志(こころざし)が同じ仲間だったからだと思う。
みんなは、覚えていますか?僕は、15年前の3月下旬の瞬間がなぜか、一枚、一枚、アルバムの写真をめくるように、とても鮮明に覚えています。新しいことに挑戦する気持ちで燃えて、見るものすべてが輝いて見えていたから脳裏に焼きついているのでしょう。
皆に出会った時から、上京した不安はすぐに打ち消され、これから始まる医師人生をこのメンバーと研鑽していくぞぉ~、と熱く、期待と希望に満ちていました。
2005年4月の分院の桜がとても見事!(集合写真!)だったのと同じように、当時の『ワクワク』した気持ちは強烈におぼえています。
その気持ちを常に抱きながら、15年間、虎の門で働いてきました。
今、開業するにあたり、あの頃の初々しい情熱が、さらにもっと、今度は年を重ねた分、僕の中に洗練されて熱く灯り始めていて、これからの進路にとても『ワクワク』しています。
おそらく15年前もそうだったように、15年後も、今の瞬間を僕は鮮明に覚えていると思うけれども、年をとったら多分、今みたいに完全に思い出しきれないと思う。だから、言葉として記録しておこうと思い、こうしてブログを綴っています。開業を決心した理由は別項で熱く語ります。
みんな、桜新町に会いに来てね。
令和元年12月に世田谷桜新町に内視鏡をメインとした『せたがや内科・消化器クリニック』
を開院致します!