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当院での腹部超音波(エコー)

地域の皆様のニーズに応じて、腹部超音波検査(腹部エコー)の件数も増加中です。

 

2019年12月の開業以来、約20か月間での合計は、1273件でした。

内訳ですが、

2019年12月(1ヶ月間)は16件

2020年1月~12月(12ヶ月間)は502件

2021年1月~7月末(8ヶ月間)までは755件

 

 

腹部エコー受診の理由としては

①症状がある方

②症状がない方

の2つに大別されます。

①は腹痛、背部痛で、②は健康診断での異常指摘の方です。

 

・腹痛;とくに上腹部痛、右季肋部痛、右下腹部痛、背部痛は重要です。

 

代表的な疾患としては

上腹部痛(みぞおちの痛み)→胃・十二指腸潰瘍、胆石症、胆嚢炎、膵疾患

右季肋部(右わき腹の痛み)→胆石症、胆嚢炎

右下腹部痛→虫垂炎、憩室炎

背部痛→膵疾患

などを念頭において精査をしていきます。

 

②の健康診断の異常からの腹部エコー受診契機として、

・健康診断での肝機能異常(GOT/GPT)→主に肝臓を調べます

・アミラーゼ(膵酵素)の上昇を指摘→主に膵臓を調べます

・γ‐GTPの上昇→肝臓・胆嚢・胆道系を調べます

・その他

 

繰り返す腹痛が以前からあり、胃カメラ(胃内視鏡)で異常がないと診断され、

当院を受診し腹部エコーを施行。

その結果、総胆管結石・胆嚢結石が発見され、

虎の門病院にて可及的速やかに内視鏡治療→手術となったケースも

少なからず経験し、消化器診療における腹部エコーの重要さを実感しております。

内視鏡と腹部エコーは消化器クリニックにおける両輪としての役割があると考えます。

 

胆石や脂肪肝などの比較的よく発見される良性疾患のほかにも

胆嚢癌、膵癌、肝癌など悪性腫瘍の発見契機になりますし、

腹部大動脈リンパ節腫大から、悪性リンパ腫の診断に至った症例も経験致しました。

さらには大腸カメラ(大腸内視鏡)が苦手な方で腹部エコーから大腸癌の発見契機となった例もありました。

注)大腸癌の診断は大腸カメラ(大腸内視鏡)が必須です。

 

予約状況によってはお待たせすることもありますが、

キャパシティーの許す限り、できる限り早めにエコー検査を施行する方針としております。

 

腹部エコーは原則、内視鏡や一般診察同様、事前予約制としておりますので、

ネット予約をよろしくお願い致します。

 

予約できない場合は直接、クリニックまでお問い合わせをよろしくお願いいたします。

特に健康診断で異常値が出てエコー希望の方は事前診察にて診察するポイントを絞りますので、

院内の待ち時間短縮、混雑緩和のためにも1度受診をよろしくお願いいたします。

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