ここ最近アニサキスが増加傾向の印象です。
先週から今週にかけての1週間は、ほぼ毎日アニサキスを胃カメラにて摘出しています。
サバの生食やイカ(特にホタルイカ)、カツオによるアニサキスの症例が多かった印象ですが、
最近はどのような魚種でも生食によってアニサキスの原因となりえます。
海鮮を生食した後の、下痢のない周期的な腹痛、吐き気はアニサキスを疑うようにして診療しています。
問診からアニサキスを積極的に疑う場合は躊躇なく緊急内視鏡を施行。
また、症状や経過が微妙(積極的には疑わないが完全に否定できない)で、すぐに内視鏡に踏み切れないようなケースでは腹部超音波にて胃の壁肥厚(アニサキス刺傷による炎症所見)を確認し、
そのような所見あれば緊急内視鏡を施行します。
具体的なアニサキス予防としては、
◆ 新鮮な魚を選び、速やかに内臓を取り除くこと
◆ 魚の内臓を生で食べない
◆ よく目視で確認して、アニサキス幼虫を除去すること
◆ -20℃で24時間以上冷凍する
◆ 加熱(70℃以上、または60℃なら1分)
また、酢での処理、塩漬け、醤油やわさびでは、アニサキスは死滅しません!
アニサキスを疑う症状、経過であれば、まずはお電話で連絡してください。
(現在内視鏡のWeb予約が大変混雑しており申し訳ございません。緊急時は可及的速やかに対応します。)
診療開始前の朝6時半過ぎから院長は、ほぼ毎日出勤しておりますので、電話つながります。
可能な限り、当日中に緊急内視鏡にてアニサキス摘出を施行致します!