令和5年7月1日(土曜日)より、世田谷区では帯状疱疹ワクチン(水ぼうそうウイルス)の接種費用の助成事業が開始されます。50歳以上の方は、帯状疱疹の発症および重症化予防を目的として、ワクチン接種を行うことができます。
①対象者は、世田谷区に住民登録のある満50歳以上の方、となります。
②当院では不活化ワクチン、シングリックス筋注用(約10年間の予防効果あり)を採用しています。
③接種回数は2回(2か月間隔)です。新型コロナワクチンとの接種間隔は13日以上です。
④1回22000円で、1回ごとに10000円の補助金が区から助成されます。
(2回合計44000円、20000円の補助のため、実費24000円負担となります。)
⑤ワクチンご希望の方は、事前予約が必要ですので、お電話にてお問い合わせください。
実際の流れ
- 助成券はクリニックに設置しています。お電話でご予約の上、来院してください。
- 助成券に必要事項を記入し、本人確認書類(保険証等)を窓口で提示してください。
- 1回22000円の接種費用と助成金額(10000円)の差額(12000円)をお支払いください。
【帯状疱疹とは】
帯状疱疹は、水痘ウイルス(Varicella-zoster virus)によって引き起こされる感染症で、
水痘を経験したことのある人が、後に帯状疱疹を発症することがあります。
主な症状は、皮膚に発疹や水ぶくれが現れます。これらの発疹は、体の特定の神経に沿って帯状に広がり、痛みやかゆみがあり、病状の重篤化や合併症のリスクもあるため、早期の診断と治療が重要です。
原因としては、水痘ウイルスが体内に休眠していた場合、免疫力の低下やストレス、加齢などの要因で再活性化することが挙げられます。高齢者や免疫力が低下している人、免疫抑制治療を受けている人は、感染のリスクが高くなります。
予防策としては、ワクチンを受けることが効果的です。また、水痘を経験したことがない場合は、水痘ワクチンを接種することで帯状疱疹の発症リスクを低減できます。また、免疫力を高めるためにバランスの取れた食事、適度な運動、十分な睡眠を心掛けることも重要です。
治療には、抗ウイルス薬や痛みを軽減する薬が使用されます。早期治療は症状の軽減や合併症の予防につながります。