4月、5月における新型コロナウイルス感染症による、緊急事態宣言下の期間中、
特に症状のない方への内視鏡検診は直接事情をご説明し、双方への感染拡大防止のために
延期させていただく、という運用をしておりました。
関係する皆様の多大なるご理解とご協力、誠に有難うございます。
このような状況下でも、2020年4月~5月期間、
当院では有症状(腹痛、貧血、血便、腫瘍マーカー高値等)の方への内視鏡を施行し、
主に悪性腫瘍、特に進行大腸がんの早期発見、
そこからの虎の門病院でのすみやかな手術(腹腔鏡手術、ロボット手術)へ努めてまいりました。
期間中、複数名の悪性腫瘍が判明し、今まで通り可及的速やかに虎の門病院で手術を遂行することができ、皆様の笑顔とともに、大腸がんの治療に貢献できたことを大変嬉しく思っております。
さて、緊急事態宣言が解除されましたが、
今後も第2波、第3波と新型コロナウイルス感染症に対して策を練らなければなりません。
日本消化器内視鏡学会からの下記の提言が5月18日更新で発表されていますが、当院でも十分に反映させております。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への消化器内視鏡診療についての提言〜緊急事態宣言解除に伴う、検診も含めた通常内視鏡診療再開を含めて〜(2020年5月18日更新)
・検査を提供するスタッフ自身の健康管理
・時間、間隔を空けた密をさけるための検査、予約体制
・来院時、内視鏡前後の患者さんの手指消毒の徹底
・来院時、内視鏡室入室時の検温の徹底
・内視鏡医の感染予防管理(スタンダードコンプリケーションといいます)
・ゴーグル+マスク(状況によりN95)・手袋・キャップ・ガウンの着用、そして各種防護具は患者毎に取り換え、検査・治療終了後には手指から肘までのしっかりとした洗浄の施行
・内視鏡室の十分な換気:当院の内視鏡室は2面が窓になっており、開放しながら常に風が吹き抜ける状態で施行しています(4月、5月は肌寒い日があり、申し訳ございませんでした)
等々。
めまぐるしく変わる変化に順応、対応、先手を打ちながら、最大限の予防策を講じて、常に皆様が安心して内視鏡を受けることのできるように工夫を重ねて診療していきたいと思います。