花粉症のピークの時期が近づいてきました。
今年は気候要因などから、特に例年にも増して花粉の飛散が多いことが予測されています。当院もスギやヒノキなどによる花粉症に悩まされている方が来院されています。
この花粉症については、環境省の花粉症環境保健マニュアル(クリックするとリンクします)に発生メカニズムやアレルゲンなどについて、非常に詳細に記載されています。
花粉症の治療には、
①内服薬
②点鼻薬
③点眼薬
の3つの組み合わせが一般的かと思います。
①の内服薬ですが、抗ヒスタミン薬が中心となります。抗ヒスタミン薬は、10種類以上もあります。この中から、効果が強く、眠けの少ない第二世代抗ヒスタミン薬の中のを選択することが多いです。
②点鼻薬は、くしゃみや鼻閉塞症状に直接作用する定量噴霧式アレルギー性鼻炎治療薬を選択することが多いです。
③点眼薬は抗アレルギー作用を持つ点眼薬を処方します。症状の強いアレルギー性結膜炎などは、ステロイドの点眼が必要な場合があり、その場合は眼科を紹介しています。
新型コロナウイルス感染症の影響で世の中は、例年にも増して公共の場での咳や鼻水に敏感になっています。
また、眼の周囲を掻いてしまう、など顔を触る行為はウイルスの観点からも良くないでしょう。
こんな世情だからこそ、しっかりと花粉症をコントロールしておくことが感染予防の観点からも重要と考えています。
当院ではアレルゲン検査や舌下免疫療法も施行可能ですので、お気軽にご相談ください。