2019年12月3日に開業しました『せたがや内科・消化器クリニック』の1か月が無事に終了しました。
安全で安心の内視鏡クリニックとおなか専門クリニックとして
少なからずとも地域の皆様に貢献できたと思います。
内視鏡件数はおかげさまで、127件(うち胃カメラ(胃内視鏡)81件、大腸カメラ(大腸内視鏡)46件)施行致しました。
これも、地域の大先輩のクリニックや虎の門病院のおかげです。
桜新町・用賀には多数現役の虎Drが在住しておりますので、内視鏡や腹部診察も含めて虎の門病院Drを診察することが多かったような気がします。。。Drの他にも多くの職種のたくさんの職員の皆様が在住しています。
どうぞお気軽に!
さて、127件の内訳ですが、ご年齢は20歳(胃カメラ(胃内視鏡))~86歳(大腸カメラ(大腸内視鏡))でした。
●胃カメラ(胃内視鏡)(見つかった主な病気)
・アニサキス摘出1件(2日前のサバ)
・胃腺腫1件
・ピロリ菌指摘10件→除菌治療へ
・逆流性食道炎多数
胃カメラ(胃内視鏡)に関しては前日21時ころから食事抜きであれば当日検査可能としています。
お電話での問い合わせなど、実に約10名の方が当日電話、初診→胃カメラ(胃内視鏡)という流れでした。
12月26日~29日まで連日、このパターンでいらっしゃる方がおり、きちんと皆様のニーズに対応でき安堵しております。
皆様、安心して年を過ごすことができると思います。
その日のうちに、すぐに施行できる内視鏡!を今後も続けていきたいと思います。
●大腸カメラ(大腸内視鏡)(見つかった主な病気)
・早期大腸癌→内視鏡での日帰り手術2件
・大腸憩室多数
・大腸腺腫(良性のポリープ)→日帰り手術多数、最大同時に5個切除
という内訳でした。大腸癌は2人/46人ということで、約4%という驚きの割合です。(分母がまだ少ないので、年間ではもっと低いと思いますが)
2人ともに便潜血陽性でしたので、大腸癌が進行してしまう前に、受診してから数日以内に大腸カメラ(大腸内視鏡)を施行、同時に日帰り手術として、根治切除ができて本当に良かったです。
大腸癌の撲滅のため、少しでも早期に大腸癌を発見するために、便潜血などの症状があればすぐに大腸カメラ(大腸内視鏡)を受けることができる体制(受診した翌日には可能)をこれからも半永久的に続けます。
(外科手術の場合は2週間以内に虎の門病院にて腹腔鏡手術もしくはロボット手術が可能です)
また、消化器疾患として多くの患者様が来院(御紹介含む)されました。
・虫垂炎1名→2日間の保存的加療(抗生物質の点滴など)で軽快
・憩室炎1面→数日間の保存的加療(同じく、抗生物質の点滴など)で軽快
・腸閉塞1名→その日に病院にて緊急手術(鼠経ヘルニアの嵌頓)
・腸炎→多数名
・その他多数
安全に内視鏡を施行できたこと、腹部救急疾患も適切に鑑別して迅速に手術適応を判断できたこと、など地域の皆様、近隣クリニックの大先輩のお役にたてたことを嬉しく思います。
そして何よりも、開業初月にして、127件内視鏡を施行することができたのは優秀な7名のスタッフの皆様のおかげです。
本当にすごい方ばかりです。
老舗のクリニックに、僕がアルバイトで来ているような感覚になるくらい、
洗練された導線、技術とチームワークと想いやり。この先、もっとすごいことになりそうな予感。
だって、まだ結成1か月ですよ!!
2020年も桜新町・用賀エリアの内視鏡および胃腸クリニックとして精進してまいりますのでどうぞよろしくお願い致します。
そして、今年1年このブログにも付き合ってくれたすべての皆様にも同時に感謝申し上げます。
それでは皆様よいお年を。
せたがや内科・消化器クリニック院長
虎の門病院消化器外科
富沢賢治