入職試験(マッチング)の合格通知が届いた日、それは僕にとって医学部合格の次に、それまでの人生の中で感激した結果発表でした。北海道の晩秋の夕方に自宅のパソコンで通知を確認。直後から、何度も飛び上がったり床を叩いたりして喜び続けました。同時に24年間過ごした北海道から上京が決まった瞬間でもありました。未知なる東京への夢の切符。
無事に医師国家試験に合格し、入職した2005年4月は見事な桜。川崎の梶ヶ谷にある虎の門病院分院の庭にはたくさんの桜の木があります。そこで毎年恒例のように新入職者の記念撮影が行われます。研修医仲間18人との写真は一生の思い出で、2年間の研修が終了するころ、皆でその写真をカレンダーとしました。いつでも振り返れるように大切に保管し、当時の気持ちを思い返しています。
僕たち2005年の研修医は自他ともに認めるほど、結束が強かったと思います。
初顔合わせの日(富士山のふもとで入職オリエンテーションがありました)から意気投合。そして勤務開始となり、目が回るような忙しさの中でも時間をつくっては飲みに行き、皆で励ましあい、頑張りました。
一般の方向けの、医療ブログなのに飲み会、とか正直に書いていますが(笑)、とにかく仕事に対するポリシーは直球かつ全力投球。
どんなに投げても体力的には全然きつくありませんでした。空手部やマクドナルドで鍛えられた成果もありますが、この同期たちがいたからこそ研修医時代の激務も切磋琢磨しながら頑張ることができました。日業業務の合間の飲み会のほかにも、消化器外科旅行やレジデント旅行(1年目グァム、2年目サイパン)、先輩の結婚式や忘年会の余興など皆で行動することがとても多かったと思います。
診療技術や知識、経験もたくさん体得しましたが、最高の仲間たちと濃密な2年間を過ごすことができたことが、研修医時代の一番の収穫でした。
大腸がん、胃がんをはじめとする消化器癌の診断、治療、相談は世田谷区用賀・桜新町の『せたがや内科・消化器クリニック』までお気軽にどうぞ。