将来の進路を本格的に意識するようになったのは高校受験を目前にした、中学3年生の夏ころからです。どのような仕事をしたいか、と自問自答を繰り返し、人のためになりたい職業になる、と漠然と考え始めていました。
大学受験を強く意識し始めた高校2年生の春ころには、『ダイレクトに人に貢献し、幸せにすることができる職業=医師』とイメージするようになりました。
例えば、建築業ならば、人が喜ぶような設計・施工をすることで、人に貢献し幸せにすることができます。シェフ、板前、料理人ならば美味しい食事を作ることによって。バス、タクシー、電車、飛行機などの輸送業ならば目的地に連れて行くことによって。また、弁護士ならば法律を正しく解釈することにより、教師ならば生徒を正しく導くことによって、貢献し、幸せにすることができます。さらに企業のトップであれば自らの経営理念をもとに、社員を率いてマクロなレベルから社会に貢献でき、幸せにすることができます。そして政治家ならば国を正しく導くことによって、その価値を生み出すことができると思います。当然のことながら、すべての職業にはひとを豊かにする力があります。
存在する無数の職業を比較検討し、その中で医師こそがもっとも、『人にダイレクトに貢献できる』職業だという結論に至りました。すべての人間はどんな職業に就こうが、命、健康が大前提です。健康でないと健全に就業することは難しいと思います。医師は病める人を想い、治療し、癒すことができます。まさに、シンプルかつダイレクトに人に尽すことができる職業である、と高校2年の夏ころに確信し医学部を本格的に目指しました。
ちょうどその時期、NHKで『ER』というアメリカの救急救命室のドラマ放送もやっており、毎週の放送を欠かさず見ていました。登場人物の新米医師の成長する姿に将来の自分を投影し、強いリーダーシップを発揮する救急医、熱くクールな外科医たちの背中に憧れました。コメディカルとも絶妙な連携を取りながら、激務の中で懸命に尊い命の救命に取り組む、ドラマチックな医師の働き方に強く惹きつけられました。
そして僕は運よく、念願の医学部に合格します。
そして、ここから『破天荒』な学生時代がはじまります。
東急田園都市線の桜新町駅、用賀駅から徒歩圏内の『せたがや内科・消化器クリニック』をよろしくお願い致します。