オンライン診療の初診可能が通達された翌日から当院ではオンライン診療を積極的に施行しております。
オンライン診療のメリット、デメリットについては前回ブログ(オンライン診療その1、その2)で記載させていただきました。
また、当院のオンライン診療の予約につきましては、『オンライン診療その3』を参照してください。
このブログでは、運用を開始してから約2週間経過しましたので感想や実感を記載いたします。
オンライン診療は
①慢性疾患の継続処方
②発熱などの相談(コロナ関連)
の2種類にまずは大別されると思います。
現時点での手応えとして、①②の使い方の両方ともに利点はかなり大きいと感じております。
オンライン診療の初診を実際に当院で受けていただいた方は、数十名余になりこの経験からほぼ全員に共通して不要不急の外出を避けたい気持ちが強く、直接対面を必要としない『見えないマスク』の役割を十分に発揮していると感じます。
クリニックに来院するまでの往来、公共の交通機関、人との接触も避けることができますし、院内待合で密の空間となることの回避にも寄与します。もちろん、直接対面ではないので飛沫感染、接触感染のリスクはお互いにありません。
しかしながら、②の発熱症例を問診と視診で診断するのは非常に難しいです。コロナウイルスが本当に疑わしい場合は、オンライン診療では限界があり、かといって直接来院となると、院内感染のリスクが高まるために、現状では保健所に連絡していただくようにお伝えしておりますが、電話が繋がらないケースも多く、改善の余地が必要です。
新型コロナウイルス感染症の治療薬、ワクチンがない現状では急性期の症状は非常に対応が難しいのが現状です。
現段階では、オンライン診療では確定診断はできないために『相談』や『0次トリアージ』の範疇内だと思います。
また、稀に腹痛患者さんも予約で入っており、問診で限界があり、触診や聴診など必要な場合は必ず受診していただいております。
これに対して①の慢性疾患の継続処方は非常に有効であると思います。
以下、この2週間の実際の診察・処方例です(全員、継続処方です)
・高血圧
・高脂血症
・高尿酸血症
・従来からのめまい症
・逆流性食道炎
・胃炎
・過敏性腸症候群
・花粉症の舌下免疫療法
・くりかえす扁桃炎
・痔疾患
・慢性頭痛
などなど。直接来院せず、定期処方をすることは外出を避けることができ、非常に有用です。
まだまだ課題は山積みですが、動線の創意工夫を日々行っております。
新型コロナウイルス感染症により、
医療分野だけでなく、すべての分野で既存のモノ、システムが基盤から見直しを迫られています。
あらゆる変化に対応して質の高い医療の提供に尽力します。
以下、当院でのオンライン診療のリンクを再渇します。